2014年4月
周りにいる同期のほとんどが大学4年生に進級したり、既に社会に進出している者たちは結婚や出産を控えているなか、僕はもうすぐ日本を旅立つ。
出国3日前になり、やっとその実感が湧いてきた。
この春休み中は準備をしながらも友人と過ごしたりバイトに明け暮れたりと何気ない生活を送ってきたので、エンジンのかかるスピードが少し遅れてしまったが、やっとそれらしく動き出した。
最近、「なんで、大学を1年休んでまで海外に行こうと思ったの?本当に好きじゃないとそこまで出来ないでしょ?」という質問をよくされるので記していきたい。
まず初めに、僕が世界一周すると決めたのは大学2年生になる前の春休みに恋人から誘われて初めて海外に行ったときである。
その時に世界の魅力にはまった僕は、「社会に出る前に、かつ体力や時間があるうちに世界をもっと見たい」と思ったのがきっかけである。
他にも「世界中の住宅を見てみたい!」「バイト先が世界規模のチェーン店だから比較してみたい!」「日本発祥でまだアジア圏しかないソフトテニスを広めていきたい!」など世界一周に行きたい理由がどんどん湧いてきた。
だが、本当に世界に行きたいという理由は何だろうとこの春休み中に自分自身に問いかけていた。
その答えは案外早く見つかった。
周りの人間関係には上記のように発してるが、僕の本音とは違うことが分かった。
事の発端は昨年からである。
そこから僕の中にある歯車が狂い始めた。
結論から言ってしまおう。
僕は誕生日に上記に記した、海外の魅力を教えてくれた恋人に振られたのである。
単純に振られただけならまだ良かった。
それだけならまだこんなにも落ち込む事はなかった。
昨年の4月から元カノは1年間イギリスに留学しているため、7月に迎えた誕生日では電話越しに振られてしまった。
正直に話そう、僕は振られるだろうなという予感は2ヶ月ほど前からしていた。
なぜそう思っていたかというと、僕と元カノの共通の友達から「留学先で気になってる人がいる」と元カノから相談されたことを僕に教えてくれたのだ。
その前にも、某SNSにアップされている写真をみて、「元カノと一緒にいすぎじゃないかこの男」と疑心暗鬼になっていたのもあり、大体予想はついていた。
当然、僕も負けずにはいられなかった。
2年以上付き合って、ほとんど毎日一緒に過ごして、ちょっと海外にいい男がいただけで、そんなので負けてたまるかと毎日連絡は送るようにしていた。
だが、僕の思いは海の向こうには伝わらなかった。
しかもイギリスまで会いにいくために20万円の航空券を購入した数日後に例の誕生日を迎えたのでショックが半端なかった。
さらに、相手の男と元カノに抱きついてたり、その写真を見つけてしまい、僕は発狂した。
もう会いたくない。
すべての思い出を消したい。
初めての恋人であっただけあって悔しさが涙となって溢れてきた。
毎晩毎晩眠れない日々が続き、親友を深夜に呼び出して何度も愚痴を聞いてもらった。
親友曰く、僕は元カノに尽くしすぎだと言われた。
バイトで月10万円を稼いだとしても翌月の給料日直前には残高が数千円もない状態だった。ほとんど元カノにプレゼントや旅行をあげていた。
そんな僕も悪かったのかもしれない。
僕は元カノに依存していただけであった。
そこで目が覚めた。
僕は目的がなくなった航空券を使い、イギリスに行ってきた。
会いたくなかった元カノを呼び出し、白紙に戻すことをお互い告げた。
さらに僕は共通の友人にこの事実を全て告げたことも話すと逆切れされたが、僕にはそれくらいしか対抗できなかった。
ヤケになった僕は西欧を3週間で50万円使いきった。
今思えば馬鹿な事をした。
だけど、ヤケを起こさなかったら未練を引きずるところだったので結果オーライと言っとく。
夏が終わり、そこから本気で世界一周に向けて準備を始めた。
まずはこの皆無な英語力をどうにかしたいと思い、フィリピンにある旅人が多く集まるという語学学校を選択した。
次に資金集めだ。
もう50万円を使い切ってしまったあとなので必死にバイトした。
最高で月に15万円オーバーと順調だった。
そして両親の説得。
これが一番苦労した。
時間はかかったが、僕がいかに本気か理解してもらい、了承を得て100万円を借りさせてくれた。
これでもう準備はほとんど完了した。
ここで本題に戻る。
僕が本気で世界一周すると決心した心の中にある本音は、海外に元カノを取られたこと、この気持ちのまま就職活動しても絶対に報われる結果がでない事が明確であること、そして元カノと入れ違いになるため会わなくて済むというのが答えである。
「何とも情けない」「何とも馬鹿げている」「そんなくだらない理由で1年も無駄にするのか」
僕はなんと言われようが構わない。
どんな罵倒を浴びようとも挫けない。
僕は世界に旅立つ事を決めたんだ。
それがいくらどうでもいい理由だとしても旅をすることを心に誓ったんだ。
僕に海外の魅力を教えてくれた元カノに感謝し、
僕に海外から理不尽な別れを告げた元カノに報復し、
これから僕は
大好きで大嫌いな世界に飛び込んで行く。
周りにいる同期のほとんどが大学4年生に進級したり、既に社会に進出している者たちは結婚や出産を控えているなか、僕はもうすぐ日本を旅立つ。
出国3日前になり、やっとその実感が湧いてきた。
この春休み中は準備をしながらも友人と過ごしたりバイトに明け暮れたりと何気ない生活を送ってきたので、エンジンのかかるスピードが少し遅れてしまったが、やっとそれらしく動き出した。
最近、「なんで、大学を1年休んでまで海外に行こうと思ったの?本当に好きじゃないとそこまで出来ないでしょ?」という質問をよくされるので記していきたい。
まず初めに、僕が世界一周すると決めたのは大学2年生になる前の春休みに恋人から誘われて初めて海外に行ったときである。
その時に世界の魅力にはまった僕は、「社会に出る前に、かつ体力や時間があるうちに世界をもっと見たい」と思ったのがきっかけである。
他にも「世界中の住宅を見てみたい!」「バイト先が世界規模のチェーン店だから比較してみたい!」「日本発祥でまだアジア圏しかないソフトテニスを広めていきたい!」など世界一周に行きたい理由がどんどん湧いてきた。
だが、本当に世界に行きたいという理由は何だろうとこの春休み中に自分自身に問いかけていた。
その答えは案外早く見つかった。
周りの人間関係には上記のように発してるが、僕の本音とは違うことが分かった。
事の発端は昨年からである。
そこから僕の中にある歯車が狂い始めた。
結論から言ってしまおう。
僕は誕生日に上記に記した、海外の魅力を教えてくれた恋人に振られたのである。
単純に振られただけならまだ良かった。
それだけならまだこんなにも落ち込む事はなかった。
昨年の4月から元カノは1年間イギリスに留学しているため、7月に迎えた誕生日では電話越しに振られてしまった。
正直に話そう、僕は振られるだろうなという予感は2ヶ月ほど前からしていた。
なぜそう思っていたかというと、僕と元カノの共通の友達から「留学先で気になってる人がいる」と元カノから相談されたことを僕に教えてくれたのだ。
その前にも、某SNSにアップされている写真をみて、「元カノと一緒にいすぎじゃないかこの男」と疑心暗鬼になっていたのもあり、大体予想はついていた。
当然、僕も負けずにはいられなかった。
2年以上付き合って、ほとんど毎日一緒に過ごして、ちょっと海外にいい男がいただけで、そんなので負けてたまるかと毎日連絡は送るようにしていた。
だが、僕の思いは海の向こうには伝わらなかった。
しかもイギリスまで会いにいくために20万円の航空券を購入した数日後に例の誕生日を迎えたのでショックが半端なかった。
さらに、相手の男と元カノに抱きついてたり、その写真を見つけてしまい、僕は発狂した。
もう会いたくない。
すべての思い出を消したい。
初めての恋人であっただけあって悔しさが涙となって溢れてきた。
毎晩毎晩眠れない日々が続き、親友を深夜に呼び出して何度も愚痴を聞いてもらった。
親友曰く、僕は元カノに尽くしすぎだと言われた。
バイトで月10万円を稼いだとしても翌月の給料日直前には残高が数千円もない状態だった。ほとんど元カノにプレゼントや旅行をあげていた。
そんな僕も悪かったのかもしれない。
僕は元カノに依存していただけであった。
そこで目が覚めた。
僕は目的がなくなった航空券を使い、イギリスに行ってきた。
会いたくなかった元カノを呼び出し、白紙に戻すことをお互い告げた。
さらに僕は共通の友人にこの事実を全て告げたことも話すと逆切れされたが、僕にはそれくらいしか対抗できなかった。
ヤケになった僕は西欧を3週間で50万円使いきった。
今思えば馬鹿な事をした。
だけど、ヤケを起こさなかったら未練を引きずるところだったので結果オーライと言っとく。
夏が終わり、そこから本気で世界一周に向けて準備を始めた。
まずはこの皆無な英語力をどうにかしたいと思い、フィリピンにある旅人が多く集まるという語学学校を選択した。
次に資金集めだ。
もう50万円を使い切ってしまったあとなので必死にバイトした。
最高で月に15万円オーバーと順調だった。
そして両親の説得。
これが一番苦労した。
時間はかかったが、僕がいかに本気か理解してもらい、了承を得て100万円を借りさせてくれた。
これでもう準備はほとんど完了した。
ここで本題に戻る。
僕が本気で世界一周すると決心した心の中にある本音は、海外に元カノを取られたこと、この気持ちのまま就職活動しても絶対に報われる結果がでない事が明確であること、そして元カノと入れ違いになるため会わなくて済むというのが答えである。
「何とも情けない」「何とも馬鹿げている」「そんなくだらない理由で1年も無駄にするのか」
僕はなんと言われようが構わない。
どんな罵倒を浴びようとも挫けない。
僕は世界に旅立つ事を決めたんだ。
それがいくらどうでもいい理由だとしても旅をすることを心に誓ったんだ。
僕に海外の魅力を教えてくれた元カノに感謝し、
僕に海外から理不尽な別れを告げた元カノに報復し、
これから僕は
大好きで大嫌いな世界に飛び込んで行く。